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2023-05-19技術的コラム

IT/ICT業界で働き始めたばかりの人が成長するために必要な思考習慣ベスト3

初めまして。ゼロイチでBizDev(事業開発)を担当しているOです。
とはいいましても、社会人生活の半分ほどは、技術職(開発、ITコンサル、プリセールス)として従事していました。

その中で、実践できていてよかったなと思う思考習慣ベスト3をご紹介したいと思います。

IT業界は日々新しい技術が生まれ変化している業界です。
新しい技術がどんどん出てきて、体感2-3年くらいで学んだことが古い知識・当たり前の知識になっていってるなと感じております。
そのなかでも普遍的に変わらないことももちろんあり、その変わらないことに気が付くためには考える力が大事だと体感しております。
暫しIT業界を生きていく記事について書いてみようとすると、技術寄りの記事になりがちなのですが、
今回は実はもっと俯瞰した能力も重要であることをお伝えできたらいいなと思います。

では、このIT業界で生きていくにあたり私ができていて良かったなと考える思考習慣をお伝えさせていただきます。

①要はこういうことだよね思考(抽象化思考)
<概要>
抽象化思考は高いレベルの問題解決や創造性の源になると考えております。
具体的な詳細にとらわれずに抽象化することで、一般的なパターンや原則を見つけ出し、
高い視点で物事を理解することができるようになります。

<具体例>
【果物の抽象化】
例えば、林檎、バナナ、オレンジなどさまざまな種類の果物がありますが、それらを抽象化すると「果物」という共通の概念とすることができます。
さらに、果物の共通の特徴「食べ物である、自然の産物である、栄養価があるなど」も見つけることができます。

【交通機関の抽象化】
次に、自動車、バス、列車、船などさまざまな交通機関がありますが、それらを抽象化すると「交通機関」という共通の概念とすることができます。
さらに、交通機関の共通の特徴「人や物を移動させる、特定の経路やルートを通るなど」も見つけることができます。

上記のように、具体的な要素や詳細に囚われず、共通の特徴や概念を抽出することで、より深い洞察ができるようになり、高い視点で解決策やアイデアを生み出すことができるようになります。
SEをしていると色んな技術や要望と出会うことがあるかと思いますが、それらを単純にそのまま作業として習得するのではなく、
この技術は要は人間社会にとってなんの為にあるのか?要どいうものなのか?その為には他にも方法や技術はないのか?とものごとを捉え・向き合えば、
その技術が廃れようと使えなくなろうと関係ありません、概念を理解しているので他の新しい技術をまた覚えるだけでよくなります。

②こんな考え方もできるくない?思考(水平思考(ラテラルシンキング))
<概要>
水平思考はこれまでの伝統的な理論や枠にとらわれず、色んな視点や考え方を組み合わせて
面白いアイデアやイノベーションを生み出すことができる思考方法だと考えております。
私の中でアイデアとは、剥がしてくっつけて更新して裏返して違うところにもっていって、の組み合わせだと体感しております。
彼の有名な”iPhone”でさえ、既存技術をくっつけて考え方を更新して違うところにもっていた、ことによって生まれたイノベーションだと考えてます。
そしてものすごいパワーで様々な壁、例えば法的な商習慣的な壁を壊し整備したことによって私たちの生活の一部になったのだと認識してます。

<具体例>
● 異なる業界や分野の組み合わせ
交わることのなさそうな、異なる業界や分野のアイデアや概念を組み合わせることで、新たな創造的なアイデアやビジネスモデルが生まれる可能性があります。
たとえば、今や当たり前なフードデリバリーサービスやフードテックの分野も、食品業界とテクノロジー業界が結 び付いたことで生まれたビジネスモデルです。
これは上で書いた、「くっつける」ですね。

● アナロジーの活用
異なる事象や概念を比較し、類似点や共通点を見つけることで、新たなアイデアや解決策を生み出すことができます。
たとえば、ビジネスの問題解決において、自然界の生態系や動物の行動を参考にすることで、新たな視点や戦略を見つけられる可能性がありますし
異なる文化から概念を抽出してみても面白い発見ができそうです。
これは抽象化したうえで、「くっつけて」「違うところにもっていく」ですね。

● 逆の視点や反対意見の探求
従来の考え方や常識に挑戦し、逆の視点や反対意見を探求することでも、新たな視点を発見できる可能性があります。
逆の視点を探求することで、問題の新たな側面や解決策の可能性を見つけることができます。
例えばある企業が売上に伸び悩んでいると、しかし訪問者数は多いし単純な顧客数も多いという現状があったときに、どのような原因がありどのような解決策を考えますか?
このような場合、もっと単価を上げようや商品の数を増やそう、もっと広告を打ち出そうという思想になりがちですが、
実は逆に、お客様に2回目の購買をしてもらえば良いのでは?逆に商品の数が多すぎていまいち商品のよさが伝わっていないのでは?
そもそも自社のお客様のターゲットが間違っているのでは?と考えることもできます。
これは、「裏返してみる」という考え方ですね。

要は、「柔軟性」です(あ、これも抽象化ですね)。考え方は一つではありません。いっぱい考えて組み合わせてみて、その時々にあったアイデアが出せるとよいと思います。
会社に勤めていると、そうもいかないことが多いですが、周りが固い頭をしているなか自分は面白い世界を頭の中に構築して、
それが生かせるタイミングを見計らうか、生かせるところに飛び込んだらよいと思います。

③本当にやるべきことってそれであってるの?思考(論点思考・Asis/Tobe)
<概要>
論点思考とAsis/Tobeを組み合わせることで、そもそも本当にその問題であってるの?を見つけ出すことができるようになると考えます。
現在の問題ややるべきことに疑問を持ち、現状を客観的に理解しつつ理想を設定し
現状と理想のギャップを作り出している問題点や課題を洗い出し、課題に向けてどのようなアクションを取ればよいのか
解決策を見つけていきます。当たり前なようで、意外と出来てないプロジェクトや人がまぁまぁ居たりします。

<手法>
ネットにいっぱい落ちてるので是非検索してみてください。
ここでは、小野の主観的な考えを記載させていただきます。

①疑問を持つ
やるべきことや問題点を受け入れつつも、どうしてそれが問題となったのか?
それは本質的な問題か?実は他に考え方があるのではないか?と疑問を持つ

②Asis/Tobeを考える
どこを目指しているのか?どうなりたいのか?なにが理想なのか?
聞いてみると意外と明確になっていないことがあります。是非聞いてみてください。
ToBe(目指すもの)を把握したうえで、現状を分析します。
ToBe(目指すもの)とAsis(現状)とのギャップ(足りないもの)を把握し、
最適な問題を見つけることができるようになります。

③課題の設定
問題を解決するための具体的な手法(課題、やるべきこと)を設定します。
課題はあくまでも、目指すものを実現するための手法です。
その課題が適切でない場合は、途中でやめる・切り上げる決断も必要になります。
よく言いますが、課題が目的になってしまうと方向性がぶれ、全然違う方向に行ってしまう可能性がありますので気を付けたいところです。「あいつ、目の前真っ暗になっとるやないか」と言われかねません。

その後計画策定・実行ですかね。なにかを実行する前に、本当にその方向でよいのかやるべきことはあっているか?を
きちんと理解することで、トラブルや非効率を防ぎます。シンプルなのに、できていない人が多く居ると感じますので、人の一歩先を行けてしまったりしなかったりするかもしれません。

最後に

以上、成長するために必要な思考習慣でした。なにか皆さんのお手伝いになれたなら幸いです。
思考手法についてはたくさんフレームワークがあるので、是非探してみてください。

自分自身も引き続き、勉強してまいりたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

小野

株式会社ゼロイチ

zeroichi


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